“気球” にヘリポートも 18日から入島制限 世界遺産・宮島 G7広島サミット 厳戒

G7広島サミットまであと3日となりました。観光客の立ち入りが18日、制限される宮島を取材しました。

末川徹記者
「宮島に向かうため、フェリーに乗っています。島の上に “気球” でしょうか。遠くからみるとよく分かりませんが、下にはテントが設置されています。サミットと何か関係あるのでしょうか?」

G7サミットで首脳たちの訪問が調整されている世界遺産の宮島です。全国から派遣された警察官たちが、いたるところで警戒にあたっていました。

中には、両手に毛布を抱えたり、大きな荷物を背負って移動したりする姿もありました。

末川徹記者
「商店街には続々と人が集まってきています。広島名産のカキ・お好み焼きなど、ほとんどのお店が、シャッターを開けて、営業している状況です。入島制限は18日に迫っていますが、いつもと変わらない様子です」

サミット前日の18日から20日までの間、宮島に入島できるのは、住民や事業者などごく一部の人だけで、「識別証」が必要となります。観光客は原則、立ち入りできず、商店街も営業がストップする予定です。

地元の人からは、訪問を歓迎する一方で、こんな声も聞かれました。

正木屋 正木文雄 社長
「観光客を制限して、外国のトップを迎えることは、安全面重視すれば理解できるが、全世界に発信するから(客は)いたほうがいい。自然な宮島を見て帰ってもらいたいが」

末川徹 記者
「こちらの道路は、広島県がG7サミットの関連事業として整備を進めてきた県道です。完成して、白線がきれいに引かれています。海外の要人が、ここを通るのでしょうか」

約3キロの県道を進んだ先に見えてきたのは…。

末川徹 記者
「包ケ浦の自然公園です。目の前に広場がありまして、ヘリポートが2つあります。もちろん、関係者以外、立ち入りはできないということです」

首脳がヘリコプターで移動することも想定したのでしょうか。新しく整備されたヘリポートの中央部分には、数字の「1」と「2」が刻まれていました。

外国人観光客も増え、コロナ禍前のにぎわいに戻りつつあるという観光地・宮島。期待と不安のなか、準備が進められています。

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