4年ぶりに美技披露 日光東照宮で流鏑馬神事【動画】

4年ぶりに行われ、大勢の観衆が人馬一体の妙技に見入った流鏑馬神事=17日午後1時35分、日光市山内

 日光市山内の世界遺産・日光東照宮で17日、春季例大祭が始まった。表参道では関連行事の「流鏑馬(やぶさめ)神事」が4年ぶりに行われ、人馬一体の美技に集まった大勢の観衆が歓声を上げた。

 新型コロナウイルスの影響で、ここ3年は秋の大祭を含め6季連続で流鏑馬の実施が見送られてきた。快晴となったこの日は、久々の流鏑馬を見物しようと多くの人が詰めかけた。

 馬にまたがった射手たちは馬場が整備された表参道を疾走し、次々と的を狙って矢を放った。計8騎が妙技を披露し、的中するたびに観衆からは大きな拍手や歓声が送られた。

 同市清滝中安戸町、会社員小平典子(おだいらのりこ)さん(45)は「久しぶりの流鏑馬を楽しみにしていた。馬のスピード感や射手の衣装、矢を射るところがすごくかっこ良かった」と話した。

 例大祭最終日の18日は、午前11時ごろから表参道などで「百物揃(ひゃくものぞろい)千人武者行列」が行われる。

4年ぶりの流鏑馬神事で勇壮に矢を放つ射手=17日午後1時30分、日光市山内
4年ぶりに行われ、大勢の観衆が人馬一体の妙技に見入った流鏑馬神事=17日午後1時45分、日光市山内

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