大詰めのG7広島サミット警備 世界最大級の巡視船「しきしま」に 最新鋭の無人航空機「シーガーディアン」も

G7広島サミットは、いよいよあさって19日、始まります。警備態勢はより厳重になっています。

警察が「総力を結集する」として、全国から最大2万4000人の警察官らが集められ警備にあたるG7広島サミット。陸だけでなく、海と空の警備も行われています。

家森亮 記者
「海保の巡視船が停泊しています。そして、サミット会場のホテル沖合にはさらに大型の巡視船が確認できます」

元宇品地区の沖合には、世界最大級の巡視船「しきしま」の姿がありました。

海上保安庁によると、「しきしま」はヘリコプター搭載型の大型巡視船で、海賊やテロ対策のほか、尖閣諸島での海上警備にあたるなどしてきました。

さらに投入されたのが、去年秋から運用を始めた無人航空機「シーガーディアン」です。連続で24時間以上、飛行でき、リアルタイム映像が地上で確認できるなど、周辺の海上警備が期待されています。

AIを使って船の特定をすることもできるシーガーディアンと、全国から集結させた巡視船で、海と空の警備を強めています。

きのう(16日)午後7時ごろ、平和公園では…

関係者
「車、通りまーす!」

白バイやパトカーなどのほか、黒色の車が複数台見られ、原爆慰霊碑が近い、原爆資料館の北側に大きな2つの車列をつくりました。

首脳たちの訪問に備えたリハーサルとみられます。停車した車のフロントガラスなどには、「日本」や「カナダ」「イギリス」など国の名称が示されている車もありました。首脳がそろって平和公園を訪れるのは初めてです。

山崎有貴 記者
「車列が平和公園から出て行きます。吉島通りに抜けていきます」

平和公園や原爆資料館などの施設は、あす18日の正午から立ち入り制限や休館となります。

G7広島サミット開催まで残り2日。警戒態勢が強まり、準備が着々と進んでいます。

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