優れたストライカーの判断指標はゴール数だが、1ゴールの価値はチームによって大きく異なるかもしれない。
そこで今回は、チームの総得点に対して多くのゴールを決めている選手たちを見ていきたい。
アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
ゴール数:36
チームの総得点に占める割合:39%
今季ドルトムントからマンチェスター・シティへ加入したアーリング・ハーランド。
ノルウェーが生んだ神童は早くも伝説的なシーズンを送っており、リーグ戦だけでも4度のハットトリックを達成。異次元のゴールマシーンと化している。
先日には元イングランド代表のレジェンド、アラン・シアラーの記録を抜いてプレミアにおけるシーズン最多得点記録を樹立した。
今季のシティはリーグで最多得点を挙げているが、それにも関わらずハーランドの得点数はそのうち39%を占めている。
エンバラ・エンゾラ(スペツィア)
ゴール数:13
チームの総得点に占める割合:43%
アンゴラ代表フォワード、エンゾラ。
トロワのユースで育成された後、コインブラではポルトとのカップ戦でデビューを果たし、初ゴールも決めた。
その後はイタリアの下部リーグを渡り歩き、2019年の冬に当時セリエBを戦っていたスペツィアへ加入。セリエAに昇格して迎えた翌シーズンは11ゴールをマークする活躍を見せた。
昨季は数字を落としたが、今季はここまでリーグ戦で13ゴールを挙げており、チーム総得点のうち実に43%を稼いでいる。
エネス・ウナル(ヘタフェ)
ゴール数:14
チームの総得点に占める割合:46%
トルコ代表のストライカー、エネス・ウナル。16歳でデビューした元神童だ。
2015年にマンチェスター・シティへ引き抜かれ、以降はローンで様々なクラブへ。2020年にヘタフェに完全移籍した。
2年目となった昨季、リーガで16ゴールをマークしてブレイク。今季もここまで14ゴールをあげている。
ヘタフェは今シーズン30得点しか決めておらず、ウナルのゴールはチーム総得点のうちの実に46%を占めている。
アレクサンドル・ラカゼット(リヨン)
ゴール数:25
チームの総得点に占める割合:43%
ユース時代から長らくリヨンでプレーしていたラカゼット。
かつては3シーズン連続でリーグ戦20ゴール達成という際立った数字を残していた。その後2017年にアーセナルへ引き抜かれたが、今季から古巣へ復帰を果たしている。
リヨンでのプレーは6年ぶりとなるが、以前と変わらずエースとして圧巻の活躍ぶりを見せており、リーグ戦ではここまで既に25ゴールをマーク。
チームのリーグアンでの総得点のうち43%を叩き出している。
フラン・ナバーロ(ジウ・ヴィセンテ)
ゴール数:16
チームの総得点に占める割合:52%
バレンシアで育成されたスペイン人ストライカー、ナバーロ。
2019年にローンでロケレンへ加入し、ベルギー2部からキャリアをスタートさせた。
結局バレンシアではトップチームでプレーできず、昨季にフリーでジウ・ヴィセンテへ。1年目からチームの主力として活躍し、ポルトガルリーグでは16ゴールをマーク。
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今季もここまで14ゴールを挙げており、チームのリーグ総得点のうち半分以上となる52%を自ら決めている。