2012年にプレミアリーグへと戻ってきたサウサンプトン。イングランドの中では中堅クラブであるが、国内屈指の育成能力を持っていると評価され、多くの名選手を輩出してきた。
今季はプレミアリーグから降格することが決まってしまったが、それもある意味では若手の出場機会を増やす機会になるかもしれない。
今回は『Planet Football』からそんな「サウサンプトンが売ったとてつもなく優秀な選手たち」をご紹介する。
フィルヒル・ファン・ダイク
移籍したクラブ:リヴァプール
売却額:8465万ユーロ(およそ126.61億円)
セルティックから獲得されたオランダ人センターバックのファン・ダイク。2015年に獲得された際には1570万ユーロとかなりの額を投じる必要があったが、その後リヴァプールへと8465万ユーロで売ることができた。
そしてユルゲン・クロップ監督率いるリヴァプールが抱えていた最終ラインの課題をすべて解決し、大きな成功を収めている。
ルーク・ショウ
移籍したクラブ:マンチェスター・ユナイテッド
売却額:3750万ユーロ(およそ56.09億円)
2013-14シーズンにカラム・チェインバーズと両サイドのコンビを組んだルーク・ショウ。2014年夏には3000万ポンドの移籍金でマンチェスター・ユナイテッドへと移籍した。
次年度には腓骨の骨折という大怪我をしたことで長い間調子を崩してしまったが、数年後に復活。今やその攻撃的でアグレッシブなプレーでマンチェスター・ユナイテッドでもイングランド代表でも欠かせない存在。
ギャレス・ベイル
移籍したクラブ:トッテナム・ホットスパー
売却額:1470万ユーロ(およそ21.99億円)
このリストの中でファン・ダイクと並ぶサクセスストーリーを描いたギャレス・ベイル。サウサンプトンの人材採用とアカデミーの充実がいかにセンセーショナルであるかを物語る。
若くしてトップチームのレギュラー左サイドバックに定着した彼は2007年に1000万ポンドでトッテナムへ移籍。そこで前線にコンバートされ、2013年には当時世界最高額となる8500万ポンドでレアル・マドリーへと加入した。
サディオ・マネ
移籍したクラブ:リヴァプール
売却額:4120万ユーロ(およそ61.62億円)
ディディエ・ドログバ、そしてモハメド・サラーに続き、プレミアリーグで100ゴールを決めた3人目のアフリカ人選手。昨年夏にリヴァプールを離れてバイエルン・ミュンヘンへと移籍した。
2016年にリヴァプールへと加入してモハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノとともに完璧な3トップを構成した。UEFAチャンピオンズリーグ優勝にも欠かせない存在であった。
ピエール=エミル・ホイビュア
移籍したクラブ:トッテナム・ホットスパー
売却額:1660万ユーロ(およそ24.83億円)
現在プレミアリーグで最も勤勉な選手の1人であるホイビュア。サウサンプトンでもまさに縁の下の力持ちといった存在だった。2016年にバイエルン・ミュンヘンから1500万ユーロで加入し、そのエネルギーとスタミナで注目を集めた。
そして2020年夏、トッテナムに就任したジョゼ・モウリーニョ監督が彼を1660万ユーロで引き抜いた。それからもロンドンで常に一貫性あるプレーを続けており、安定したパフォーマンスで活躍している。
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他にもカラム・チェインバーズ、ジョゼ・フォンテ、アダム・ララーナ、ダニー・イングス、ドゥシャン・タディッチらが取り上げられているぞ。