行燈作り地元の伝統に親しむ 富山県砺波・庄川小4年

トッペあんどんを赤紅色に塗る児童=庄川コミュニティ防災センター

 6月3、4日に富山県砺波市庄川地域で開かれる庄川観光祭を前に、同市庄川小学校の4年生31人は23日、庄川コミュニティ防災センターで大型トッペあんどん4基を作り、地元の伝統文化に親しんだ。

 児童は総合的な学習の時間に、庄川町夜高保存会の白山久一元事務局長から祭りの歴史やあんどんの作り方を学んできた。あんどん制作は学習の集大成として同祭実行委員会が企画し、同保存会が協力した。

 あんどんのサイズは縦70センチ、横50センチ、幅40センチで、児童がユズやアユなどの地元の特産品や好きなアニメキャラクターなどをデザイン。23日は白山さんら保存会の会員と夜高あんどんを取り仕切る裁許の計7人から指導を受け、ろうを引いたり、筆で赤紅色に塗ったりした。初めて体験したという式部葵羽(あおは)さんは「ろうをはみ出さないように塗るのが難しかった」と話した。

 あんどんは6月2日まで富山銀行庄川支店で展示され、祭りの期間中は庄川生涯学習センターに飾られる。庄川観光祭は、4年ぶりに大中小のあんどん計23基がそろい、町を練り歩く。

点灯し、極彩色に照らされたあんどん
完成したあんどんの前で記念写真に納まる児童ら
色塗りの前にろう引きをする
あんどん全体を筆で赤紅色に塗る

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