ビールの原料となる二条大麦の穂が黄金色に輝く「麦秋」の季節を迎えた。全国有数の生産量と作付面積を誇る栃木県小山市内では、収穫作業が続々と行われている。
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JAおやま管内の農事組合法人カミナマイは24日、作付面積約4ヘクタールのうち上生井のほ場10アールほどで作業を行った。同法人の澤留省治(さわとめせいじ)代表理事(74)が風に揺れる麦を大型コンバインで20分ほどかけて刈り取った。
3、4月の平均気温が高かった影響で、例年より5日ほど早く刈り取りを始めたという。澤留さんは「作柄は例年並みで、良い品質に育った。おいしいビールができるのを楽しみにしている」と笑顔を見せた。
収穫した麦は市内で乾燥させた後、大手ビールメーカーに出荷される。同JA管内では昨年と同様、約5千トンの収穫量を見込んでいる。刈り取りは6月初めまで行われる。