道に迷った認知症の女性を保護 大田原署が21歳銀行員に感謝状

平山署長(左)から感謝状を受け取った若林さん

 【大田原】道に迷っていた高齢女性を適切に保護したとして大田原署は24日、紫塚1丁目、銀行員若林来愛(わかばやしらいあ)さん(21)に感謝状を贈った。

 若林さんは10日午後8時40分ごろ、自宅近くで何も持たずに1人で歩いている高齢女性を発見。不審に思い声をかけると、名前や住所を正確に言えず受け答えも曖昧だったため同署に送り届けた。女性は認知症で施設に入所していたという。

 若林さんは栃木銀行大田原支店に勤務し、普段から高齢者と接する機会も多く、「高齢者が行方不明になるニュースをよく見ていたので助けられて安心した。市民として地域に貢献できて良かった」と話した。

 同署の平山信行(ひらやまのぶゆき)署長は「暗い中で不安もあったと思うが、適切に対応してくれた。市民の模範になる勇気ある行動に感謝したい」と話した。

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