ボルダリングで全国Vの中学1年 姫路のジムで腕磨き、大学生含む県大会でも優勝「目標は日本代表」

スポーツクライミングの大会で好成績を残す為則星凛さん=姫路市安田4

 突起物をつかんで壁を登るスポーツクライミングで、飾磨西中1年の為則星凛(ためのりあかり)さん(12)が活躍を続けている。3月には成功したコースの数を競うボルダリングの全国大会で優勝し、4月は中高生らが競う兵庫県民スポーツ大会を制した。「日本代表になるのが目標」と言い切り、同県姫路市内のジムで腕を磨いている。

 スポーツクライミングは、2021年の東京五輪で新競技に採用されるなど注目が高まっている。

 為則さんは小学4年で本格的に競技を始め、JR姫路駅前の商業施設にあるジム「グラビティリサーチ姫路」に通う。週末には県外へ遠征し、練習や大会への出場を重ねる。

 埼玉県で3月中旬にあったボルダリングの国内最大規模の大会では、地方予選を通過した小学5、6年の女子選手33人による争いを制した。4月の県大会は、到達した高さを競うリードとボルダリングの2種目の合計で優勝し、大学生らを含めてもトップの成績を残した。

 為則さんは「将来は日本代表として世界の舞台で戦い、年下が憧れる選手になりたい」と笑顔で話した。 (田中宏樹)

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