ボートこいで魅力満喫 40人、渡良瀬川の水面走る 県ローイング協が佐野で体験会

手ほどきを受けながらオールを操る参加者

 【佐野】ボートの魅力をPRし競技の普及・拡大につなげようと、県ローイング協会は28日、船津川町内の渡良瀬川練習場で、無料の体験会「ボートフェスティバル」を開いた。市内外から約40人の親子連れなどが参加し、水面(みなも)を走るボートの醍醐味(だいごみ)を満喫した。

 卒業生から五輪選手を輩出するなど、本県のボート競技をリードする佐野高、佐野東高で活躍したOBらが中心となり企画した。昨年のいちご一会とちぎ国体では、少年女子シングルスカルで準優勝を飾るなどの好成績を残しており、今回の体験会は、こうした国体の成果を将来につなぐため初めて実施した。

 この日は天候に恵まれ、参加者はこぎ手4人の「ナックル艇」に2人ずつ乗り込むと、こぎ方の手ほどきなどを受けながら、慎重にオールを操り、日差しを反射して光る水面を進んでいった。

 父親と2人で参加した小山市粟宮、小山第三小6年橋本晋一(はしもとしんいち)君(11)は「難しかったけれど、面白かった。滑るように進む感じがすごく気持ち良かった」と声を弾ませた。

 同協会では今後も定期的に、こうした体験会を実施していく考えで、戸田幸雄(とださちお)理事長(70)は「地元の皆さんにも楽しんでいただけたようで良かった。参加者の中から今後、ボート競技に取り組む子どもたちが出てくれたら」と期待を寄せていた。

© 株式会社下野新聞社