栃木県益子町と友好都市関係にある英国セント・アイヴスの生徒たちが初めて町を訪れ、29日、町内で陶芸と日本茶を体験した。
27日から来町しているのは14、15歳の生徒たち10人と教諭ら一行12人。益子の陶器製造・販売の「つかもと」で陶器作りに挑んだ。
生徒たちは、手の当て方や力の加減で器の形や厚みが変わることなどの説明を受け、真剣な表情で粘土と向き合った。スタッフの助言を受けながら、失敗してはチャレンジし直す奮闘ぶりで、皿やボウル、瓶などを仕上げていった。
地域の茶道経験者が協力した日本茶体験では、伝統的なお茶の立て方を見た後、やや緊張した面持ちで説明を受けた通りに菓子や茶を楽しんだ。
陶芸でティーカップなどを作ったアイオワ・スコーラーさん(15)は「形を変えるためのテクニックが難しいが、すごく楽しい。益子は生き生きした町ですね」と笑顔を見せた。
アレックス・ホダーさん(15)は、お茶の体験を終え「順序だった作法はとてもクールで、味は植物感が強いかな」と笑い、「益子は美しい町で、ホストファミリーも本当に優しい人たち」と滞在を喜んでいた。
一行は午前中に田野中を訪れ、生徒と給食を一緒に食べるなど交流もした。30日に益子中、31日には七井中を訪れる。