京都府南丹市園部町の教伝寺の池に、カルガモのひな10羽が姿を見せた。ふわふわの産毛に包まれ、ピイピイと声を上げていたひなたちは、池から近くの川へと移動。関係者は「元気に育ってほしい」と願っている。
28日に、幅4メートルほどの池に親鳥とひな10羽がいるのを小泉範幸住職(38)が見つけた。初めてのことで、同寺で産んだのかどうかなどは不明。日本鳥類保護連盟京都の八木昭副会長によると、カルガモで、ひなは生後数日とみられるという。
体長10センチほどのひなはジャンプしたり、親鳥の後ろを付いていったりしていた。範幸さんは「けなげでかわいい」と目を細めた。
同日夕には同寺の目の前を走る国道9号を渡って川へ入った。妻(36)は「池の周辺にはアライグマやキツネがいるので、川に移って一安心した。元気に大きくなってほしい」と、今後の無事を祈った。