特殊詐欺被害を未然に防いだとして、滋賀県警大津署は大津市の「セブン―イレブン大津木下店」の店員田中洋一さん(42)に感謝状を贈った。
先月13日、田中さんは、電話をしながらアップルカード約30万円分を購入しようとした女性客(68)をレジで応対。女性の手が震え、目も合わせられないほど動揺した様子だったため、目的を確認すると、「端末の支払いに必要」と説明を受けたという。女性は、架空請求の電話がかかってきていて、確認を求められた時にはこのように答えるよう、犯人から指示されていたとみられる。
田中さんは、ニュースで特殊詐欺事件を知っていたことから不審に思い、同僚に通報を依頼した。
竹谷均署長から感謝状を受け取った田中さんは、「お客様のため、これからも被害防止に気を付けたい。詐欺を自分事として受け止めてほしい」と話した。