地区首位レンジャーズに痛手 離脱のデグロムが右肘手術で今季絶望

日本時間6月7日、レンジャーズはサイ・ヤング賞2度受賞の右腕ジェイコブ・デグロムが右肘側副靭帯の断裂を修復する手術を受け、今シーズンの残り試合を全休する予定となることを明らかにした。デグロムは日本時間4月29日のヤンキース戦で右肘の痛みを訴え4回途中降板。当初は手術なしでの復帰を目指していたものの、回復状況が思わしくないことから再度MRI検査を受けたところ、離脱時にはなかった靭帯の損傷が発見されたため手術に踏み切ることとなった。クリス・ヤングGMはこの手術がトミー・ジョン手術なのか別の手術になるのかは明らかにしなかったが、どちらにしても今季絶望であることは確実で、チームにとっては痛手となった。

現在34歳のデグロムは、メッツに在籍していた2018年に球速を大きく伸ばし、32試合に先発して269奪三振、防御率1.70と圧巻のパフォーマンスを披露すると、翌年も変わらぬ投球で2年連続のサイ・ヤング賞に輝くなど球界を代表する投手に。しかし、2020年に背中と腕の故障、21年には肘の炎症、22年には肩甲骨のストレス反応と相次ぐ故障に悩まされ、シーズン100イニングに到達しない年が続いていた。それでも試合に出た際のパフォーマンスには衰えがなく、レンジャーズは昨年12月に5年1億8500万ドルでデグロムと契約。今季も6試合に先発して2勝0敗、防御率2.67という数字を残していた。

現在アメリカン・リーグ西地区首位に立つレンジャーズは、打線が得点数メジャー1位、投手陣も防御率メジャー3位と投打ともに絶好調。デグロム不在の先発ローテーションも、8勝、防御率2.24を記録しているネイサン・イバルディを中心に安定して試合を作れる陣容が整っており、デグロムの離脱をものともしない戦いぶりを見せている。大補強の目玉であった右腕不在でもこの快進撃は最後まで続くのか、レンジャーズ投手陣の層の厚さが引き続き試されそうだ。

The post 地区首位レンジャーズに痛手 離脱のデグロムが右肘手術で今季絶望 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.