ブルージェイズ 不振のマノアを傘下マイナーのルーキー級へ降格

日本時間6月7日、ブルージェイズは今季の開幕投手を務めたアレック・マノアをフロリダ・コンプレックス・リーグ(傘下マイナーのルーキー級)に降格させたことを発表した。マノアはメジャー2年目の昨季、16勝7敗、防御率2.24の好成績を残してサイ・ヤング賞投票で3位にランクインしたが、今季は13試合に先発して1勝7敗、防御率6.36と絶不調。日本時間6月6日のアストロズ戦では一死しか取れず7安打6失点でノックアウトされ、ブルージェイズは再調整の時間を設けるためにルーキー級への降格を決めた。

今季のマノアは、開幕戦で4回途中9安打5失点と打ち込まれたものの、2度目の登板では7回1安打無失点の快投で今季初勝利をマーク。勝利投手にはなれなかったものの、日本時間4月23日のヤンキース戦でも7回2安打無失点の好投を見せた。ところが、5月は6試合に登板して0勝5敗、防御率6.15と大不振。26回1/3を投げて奪三振20、与四球21と「らしくない」投球が続いていた。本来はストライクゾーンを積極的に攻める投球ができる投手だが、なかなか勝てないなかでゾーンの隅を狙うような投球が目立つようになり、ブルージェイズはメンタル面のケアも含めて時間が必要と判断したようだ。

フロリダはブルージェイズのキャンプ地であり、最先端の機器が取り揃えられている。マノアはこれらの機器を駆使しながらピッチングの再構築に取り組んでいくことになる。ブルージェイズはかつてのエース、ロイ・ハラデイもキャリア初期に大不振に陥り、マイナーA級に降格となったことがある。ハラデイとマノアは別人であり、当時とは選手を取り巻く環境も大きく異なっているが、マノアを当時のハラデイと重ね合わせる声が出るのは自然なことと言えるかもしれない。

今季メジャーで唯一、開幕から5人の投手のみでローテーションを回してきたブルージェイズ。ジョン・シュナイダー監督は「彼の準備ができれば、いつでも復帰できる」と話しているが、しばらくのあいだは若きエース候補の右腕を欠いた状態での戦いを強いられることになる。

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