【警報級】9日未明大雨の恐れ 各地で備えを進める 8日(静岡県)

静岡県内では、9日にかけ再び大雨が予想されている。2日の記録的大雨により被災した地域では、不安を抱えながら急ピッチで備えを進めている。

森町では、9日にかけて予想される大雨に向けて、急ピッチで復旧作業が行われている。先週の大雨で町内を流れる太田川が増水し、橋に流木が絡み水がせき止められた影響で、橋の一部と脇にある県道が崩落。8日も橋に絡まった流木の撤去作業が行われていたが、住民たちはこれから降る雨への不安を抱えていた。

一方、沼津市にある「きせがわ病院」。先週の大雨で泥水が流れ込み、1階のリハビリ施設が浸水…。水は床上1.5メールにも達し、多くのリハビリ機器などが水に浸かった。病院は消毒などの復旧作業を進め、7日、リハビリ患者の受け入れを再開した。

(患者)

「今週1週間くらいかかると思った、こんなに早く再開してよかった」

患者からは“安堵の声”が聞かれたが、病院は“今夜からの大雨”に警戒している。

(きせがわ病院 塩田美佐代 看護局長)

「この間のようなことがあったら人手がいるので、(被害が)予測できたときには、防災対策のメンバーが病院にいるようにする」

今回の浸水は病院の近くにある「排水ポンプ」が大雨の影響で止まり、水路が氾濫したことで発生した。

(坂井太一 記者)

「今、排水ポンプがクレーン車でつりあげられ設置作業が進められています」

そのため、沼津市は8日、「仮の排水ポンプ」の設置作業を行った。今後は完全に復旧するまで、国交省の排水ポンプ車など5台を導入し、大雨などに対応する方針。

(沼津市河川課 西山 映さん)

「このポンプ以上の性能のポンプを設置、増水した時に狩野川に排水できるようにする」

沼津市では市内3か所ある「土のうステーション」で土のう袋を1世帯20袋まで持ち帰ることができるが、先週の大雨以降、問い合わせが増えたため、8日、800袋を追加するなど、雨への備えを進めている。

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