目指せ、かまぼこの消費拡大! 長崎大生がアイデア考案へ 業者が経済学部で現状を講義 

かまぼこを試食する学生=長崎市片淵4丁目、長崎大片淵キャンパス

 長崎大経済学部の学生は12日、ビジネス現場での実践力養成を目的とした講義で、長崎のかまぼこを試食し消費拡大に向けたアイデアを考えた。
 講義は、長崎市内のかまぼこ業者などでつくる「長崎かんぼこ王国」が協力。試食のほか製造・販売現場の訪問やヒアリングを通して課題を調べ、解決につなげる戦略などを7月末に発表する。
 この日は2、3年生54人が参加し、若者がかまぼこを食べなくなっている現状などについて説明を受けた。その後、25種類の製品を試食し、アンケートに回答。外観や食感、香り、味を0~10の11段階で評価し、自身が思う商品の価格や気付きを答えた。
 福岡県出身の岸本美彩希さん(19)は「見たことない製品がいっぱい。食べてみたらおいしかった」と驚き、佐賀県出身の江島春陽さん(20)は「そのぎ茶を使った製品は風味が違った。いろいろ工夫していて面白い」と興味津々。山口県出身の山王心晴さん(19)は「若者向けのアイデアを何か考えたい」と意欲を見せた。
 長崎かんぼこ王国の副首相を務める杉永蒲鉾(かまぼこ)の杉永清悟社長は「ぜひ長崎のかんぼこを好きになって応援してほしい」と呼びかけた。

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