甘ーいコーンが採れたよ 福富中生が最後の体験学習

スイートコーンを収穫し、笑顔でコンテナに詰める福富中の1年生=白石町福富

 福富中(白石町)の1年生24人が12日、校区内の溝上光一さん(74)の畑でスイートコーンの種まきと収穫を体験した。15年続く恒例行事だが、町内3中学校は来春に統合・再編されるため、最後の体験学習に。もぎたての生のコーンをほおばり「メロンより甘い」と目を丸くした。

 体験学習は種まきからスタート。3アールの畑に専用のローラーで穴を開け、2粒ずつ種を入れて培養土をかぶせた。収穫では溝上さんから「握ってくるっと回しながら下に引っ張って」とアドバイスを受けて畑に。「種まきは簡単だったが、収穫は固くて難しい」「初めてだけど楽しい」と次々にコンテナに詰めた。

 体験の合間や終了後には、生やゆでたてのコーンを味わった。「めっちゃ甘い」「よく食べるけど、こんなにおいしいのは初めて」と笑顔が広がった。溝上さんは「今日の収穫日に合わせて種をまき、育てた。トウモロコシは天候が大切。今年は90点」と出来具合を伝え「天気にはかなわんよ」と栽培の苦労を伝えていた。(小野靖久)

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