京都の夏彩る祇園祭山鉾、精巧なミニチュアずらり 長岡京の町家で展示

展示された精密な山鉾のミニチュア(京都府長岡京市神足2丁目・神足ふれあい町家)

 京都の夏を彩る祇園祭を前に、豪華な飾りを施して巡行する山鉾を精密に再現したミニチュアを紹介する展示会が、京都府長岡京市神足2丁目の神足ふれあい町家で開かれている。

 この山鉾は、紙器・紙工芸製造業「ボックスヒシダ」の菱田秀敏代表(52)が25年ほど前から、本業の合間に手作りして販売。毎年、数基ずつ種類を増やし、現在は35基のうち26基と駒形堤灯を製造している。

 山鉾巡行で前祭(さきまつり)の先頭を進む「長刀鉾」のミニチュア(高さ65センチ)のほか、大型で際立つ「函谷鉾」や「月鉾」、屋根にカマキリを乗せた「蟷螂(とうろう)山」、2012年に復帰した「大船鉾」や華やかな「綾傘鉾」など、駒形堤灯を含め22基を展示した。

 無料。会期は7月30日まで。菱田代表は「今年は山伏山と放下鉾を作って祭りに合わせて提供できる。昨年に復帰した鷹山の問い合わせが多く、今年の巡行の状況を見て考えたい」と話した。

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