4年ぶり開催、大盛況 宇都宮・鬼怒の船頭歌全国大会

鬼怒の船頭歌全国大会で、県内で最高の4位に入賞した若林友希さん

 【宇都宮】第29回鬼怒の船頭歌全国大会がこのほど、作新学院大清原ホールで開かれた。新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりの開催となり全国から145人が参加。地元清原地区の住民が詰めかけ、盛り上がった。

 同大会は、鬼怒の船頭歌保存会らで組織する実行委員会の主催。同保存会は1992年、地元の民謡愛好家がそれまで埋もれていた「鬼怒の船頭歌」の保存と普及を図り、地域の歴史継承と郷土愛の醸成を目的として設立した。

 大会には、山形県長井市から宮崎県日向市まで全国各地の船頭歌愛好家らが参加。「はぁー 舟は出ていく はぁー 板戸の河岸を」などと自慢ののどを競った。久しぶりの大会とあって、地元の参加者を応援しようと入れ替わり立ち替わり地元住民が訪れ、会場は声援が飛び交った。

 同会の岡本芳明(おかもとよしあき)会長(74)は「会場に来た人たちは、みんな生き生きとして船頭歌を口ずさんでいた。来年は30回の記念大会。次世代型路面電車(LRT)も開業するので盛大に盛り上げたい」と話した。

 主な入賞者は次の通り。

 ▽優勝 松本莉奈(福島)▽準優勝 江端菜沙(東京)▽3位 伊藤芳枝(茨城)▽4位 若林友希(宇都宮)▽5位 室井淳美(那須塩原)

© 株式会社下野新聞社