台湾の中学生とJーPOPやジェスチャーで交流 京都・南丹の中学校

台湾の中学生(左)を歓迎して歌や楽器の演奏をする園部高付属中の2年生たち=南丹市園部町

 台湾の中学生約40人が、京都府南丹市園部町の園部高付属中学校を訪れた。出迎えた付属中学校の2年生約40人と身ぶりを交えて英語で歓談し、互いに楽器を演奏したり、園部城の遺構を見学したりして交流を深めた。

 台湾北西部の桃園市にある東興国民中学の1年生で、美山町で民泊をするなど5泊6日の日程で来日していた。同世代との交流を希望し、京都府の調整で付属中学校を13日に初めて訪問した。

 付属中学校は歌や吹奏楽で「世界に一つだけの花」や「パプリカ」を披露して歓迎。台湾の生徒も現地の民謡をリコーダーで奏でた後、英語と数学の授業を一緒に受けた。

 校内の見学では、茶室でにじり口を通ったり、しゃちほこなどが展示されている巽櫓(たつみやぐら)の急な階段を上ったりする際に、付属中学校の生徒が「気をつけて」と英語で呼びかけた。両校の生徒は台湾で人気のある日本の楽曲について話したり、スマートフォンで連絡先を交換したりして楽しんだ。

 台湾の胡暁瑜さん(13)は「城門が素晴らしい。教室もきれいで、この環境なら成績が伸びそう」と話した。付属中学校の生徒(13)は「英語は伝わらないかと思ったが、ジェスチャーで意外と話せた」と喜んだ。

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