カイセド争奪戦勝利へ、チェルシーのキーマンは元同僚?

写真:チェルシーが移籍先の最有力候補とされるカイセド ©Getty Images

ブライトンで日本代表MF三笘薫とともにプレーするエクアドル代表MFモイセス・カイセドは今夏の移籍市場を賑わせている人材の一人であり、現状ではチェルシーが移籍先の最有力候補と言われている。

イギリスのウェブメディア『フットボール・ロンドン』によると、チェルシーのマウリシオ・ポチェッティーノ監督はアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスのパートナーとしてカイセドを起用したい意向を示しており、6月初旬には6000万ポンド(約109億2760万円)のオファーを送ったものの、ブライトン側は即座にこれを拒否している。

その後、チェルシーはフランス代表MFエンゴロ・カンテやモロッコ代表MFハキム・ツィエク、ドイツ代表FWカイ・ハヴァーツら6選手の放出オペレーションに従事しなければならなくなったため、カイセドを巡る交渉は一時中断となっていたが、6選手の放出にある程度のめどがついたことで、改めて8000万ポンド(約145億7470万円)のオファーを準備しているとされている。

これまでは明確な競争相手はいなかったが、ここにきてマンチェスター・ユナイテッドとアーセナルもカイセドへの関心を強めているという。

現状、マンチェスター・ユナイテッドはチェルシーのイングランド代表MFメイソン・マウント、アーセナルはウェストハムのイングランド代表MFデクラン・ライスの獲得に乗り出している。これらの移籍がスムーズに決まればカイセドからは手を引くと思われるが、交渉が決裂に終わった場合はカイセドに方向転換する可能性もあり、その場合は争奪戦に突入する。

その場合にチェルシーにとっての“秘密兵器”になりそうなのが、昨夏にブライトンからチェルシーに移籍したスペイン代表DFマルク・ククレジャだ。

ククレジェとカイセドはブライトンのチームメート時代から親交がある。近頃、カイセドは自身のインスタグラムアカウントにニューヨーク観光をする様子をアップしたが、ククレジャはこれに即座に反応し、「クールだ」とコメント。カイセドも笑顔の絵文字で返すなど交流している。

チェルシー側が両者の良好な関係を活用し、ククレジャを通じてクラブのプロジェクトを説明するなどしてカイセドにチェルシー移籍を決意させる可能性はゼロではないだろう。

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