自然活用し誘客、先行事例を学ぶ 県などがセミナー

自然を活用した観光誘客策などに理解を深めたオンラインセミナー=県庁

 県と、登山者向けウェブサービスなどを展開するヤマップ(福岡市)は27日、自然を活用した観光誘客や交流人口拡大をテーマにしたオンラインセミナーを開いた。観光・山岳関係者らが、他県での先行事例などについて理解を深めた。

 ヤマップアウトドア事業開発部の大土洋史部長が、岐阜県川辺町の遠見山(272メートル)からの風景を「岐阜のグランドキャニオン」として発信し、観光客が8倍に増えたケースなどを紹介した。大土部長は、標高1千メートル未満の低山登山の人気が高まっているとし「地域資源を見直し、伝え方を工夫することが重要だ」と述べた。

 環境保全体験を通じて、関係人口創出を図る方策なども具体例を交えて解説した。市町村や観光関係者、登山道の保全団体などを対象に開催し、約30人が参加した。

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