「多様性」が生み出す新しいカレー APUで創作グランプリ【大分県】

バングラデシュ、インドネシア、日本の3カ国から着想を得た「カレイカレ」を振る舞う学生=1日午後、別府市十文字原の立命館アジア太平洋大

 【別府】学びも食も混ぜて創造―。別府市十文字原の立命館アジア太平洋大(APU)で1日、各国・地域出身の混成チームが創作カレーを競うイベントがあった。約250人の学生、教職員が食べ比べ、大学の誇る「多様性」が生み出す新しい味に投票した。

 APUは創設以来、初めて新学部をつくった本年度を「第2の開学」と位置付け、記念行事を展開している。「C―1グランプリファイナル」と名付けた今回のイベントもその一環。

 有志学生でつくる14チームのうち、事前審査を勝ち抜いた4チームが出場。構内の食堂に訪れた学生審査員らにオリジナルカレーを振る舞った。

 バングラデシュ出身で2年生のハサン・ヌール・イルティサムさん(19)=同市中須賀東町=のチームは、インドネシア出身学生と「カレイカレ」を創作。魚のカレイを南アジア風にスパイスを付けて揚げ、インドネシア風にココナツミルク、アーモンドミルクを加えたカレーにのせた。薬味としてワサビを添えた。

 イルティサムさんは「日本のカレーはどこも似た味だけれど、南アジアにはたくさんの種類がある」と誇らしげ。

 投票の結果、日本・中国・韓国出身学生のチームが作った「ハビタットカレー」が1位に選ばれた。

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