【動画】波多津小の児童、塩作りなど体験 漁港のある暮らし学ぶ

煮詰めた海水から塩を取り出す波多津小4年生=伊万里市の波多津ふれあい広場

 伊万里市の波多津小4年生15人が6月29日、総合学習の授業で塩作りや伊万里湾クルーズを体験し、市内で唯一漁港がある地域の暮らしについて学んだ。

 授業は漁港隣の波多津ふれあい広場で行った。初めに元波多津漁協組合長の篠崎喜久夫さん(90)の話を聞き、近くの湾岸が工業港として開発されるのに伴い、取る漁業から育てる漁業に変わっていった歴史を知った。

 塩作りは広場に製塩所を持つNPO法人まちづくり波多津に教えてもらい、大釜で煮詰めた海水から塩をすくい上げる作業に挑戦。クルーズでは伊万里湾大橋や造船所などを見学した。田中颯汰君は「コンテナターミナルに新しいクレーンができていて、湾内の様子が変わっていくのを感じた」と話した。

 授業は子どもたちに地域の魅力を再発見してもらおうと、3年前から実施している。(青木宏文)

© 株式会社佐賀新聞社