間もなく来日する2022-23シーズンのプレミアリーグ王者マンチェスター・シティ。7月23日に横浜F・マリノス、同26日にバイエルンミュンヘンと、それぞれ国立競技場で対戦する。
マンチェスター・シティのユニフォームといえばスカイブルー。時代によって色味に若干の変化はあるが、常に伝統の“空色”を守り続けている。
ここでは、その歴代スカイブルーのホームユニフォームから美しき7着をご紹介したい。
2013-14
マンチェスター・シティ 2013-14 Nike ホーム ユニフォーム
選手:ダビド・シルバ
1970年代や80年代のユニフォームを思わせるホワイトのクルーネックがレトロ感あるデザイン。前シーズンまでのサプライヤーだったUmbroのデザイン路線をさり気なく引き継いだような、シンプルな美しさが魅力的だった。
2003-04
マンチェスター・シティ 2003-04 Reebok ホーム ユニフォーム
選手:スティーヴ・マクマナマン
1996-97シーズンを最後にUmbroとの契約が終了すると、その後のKappaとle coq sportif時代は少し濃いブルーがキットカラーに。だがこのシーズンからサプライヤーがReebokに変わると、同時に伝統のスカイブルーも戻ってきた。
Vネックにシャドーストライプが80年代のユニフォームを彷彿とさせるこのデザインは、2023-24シーズン用ホームユニの“元ネタ”となっている。
1987-89
マンチェスター・シティ 1987-89 Umbro ホーム ユニフォーム
選手:デヴィッド・ホワイト
当時は2部ディヴィジョン2時代だが、80年代・90年代のシティのユニフォームで象徴的な存在となる日本企業「brother」(ブラザー工業)のロゴが初めて付いたユニフォーム。
ホワイトのピンストライプでダイヤモンド柄を描く斬新なスタイル。ラップオーバーのVネックにさり気なく落とし込むストライプがお洒落な一着だ。
2022-23
マンチェスター・シティ 2022-23 Puma ホーム ユニフォーム
選手:アーリング・ハーランド
伝統のスカイブルーにマルーン(レッド)をあしらったデザインに驚きの声も上がったユニフォーム。このデザインはレジェンドのコリン・ベルに敬意を表したもので、マルーンは60年代・70年代のソックスの色を用いたもの。
プレミアリーグではアーセナルの失速に助けられた面もあったとはいえ、リーグ、カップ、チャンピオンズリーグの3冠を達成。このユニも歴史に残る一着となった。
2019-20(125周年記念)
マンチェスター・シティ 2019-20 Puma 125周年記念 ユニフォーム
選手:ケヴィン・デ・ブライネ
伝統のスカイブルーを基調にホワイトで縁取りしたクルーネック。ただそれだけの超シンプルなこのユニフォームは、2019-20シーズン開幕前のコミュニティ・シールド(リヴァプール戦)で着用した。
シティのクラブ創設年は1880年。125周年では計算が合わないと思われるかもしれないが、これはクラブの名称を創設当初のアーディックAFCから現在の名に改称して125周年を祝ったものだった。
2011-12
マンチェスター・シティ 2011-12 Umbro ホーム ユニフォーム
選手:セルヒオ・アグエロ
少々ユニークな形状のVネックが印象的なユニフォーム。11-12シーズンのリーグ最終節で、アディショナルタイムの決勝ゴールによりチームは44年ぶり1部優勝を成し遂げた。もちろんプレミアリーグ創設後は初優勝である。
全体に細かなドットグラフィックをデザインしたスカイブルーの一着には、最終節のクイーンズ・パーク・レンジャーズ戦で決勝ゴールを決めたアグエロの咆哮する姿が重なる。3冠の22-23シーズンよりもドラマティックな優勝の記憶が宿るユニだ。
1993-95
マンチェスター・シティ 1993-95 Umbro ホーム ユニフォーム
選手:ジョン・フォスター
“丸首に襟付き”という地味だが新しいスタイルを打ち出したユニフォーム。Umbroロゴを大胆に透かしでデザインしたこのユニを着てプレミアリーグを戦った。
このユニは90年代に世界を席巻したマンチェスター出身のロックバンドOASIS(オアシス)の中心メンバーで、シティファンのノエルとリアムのギャラガー兄弟が好んで着用(上記写真では左のリアムが着ている)。
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彼らの露出効果により、このユニはサッカーの枠を飛び越えて有名な存在となる。ちなみにOASISがデビューしたのは、このユニと同じ時期の94年だった。
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