合併控え「祭り通じて思い一つに」 青森ねぶた初陣のプロクレア、囃子練習

青森ねぶた祭本番に向けて練習に汗を流すプロクレアねぶた囃子方=19日午後7時半、青森市

 青森ねぶた祭本番まで2週間。青森市内各地から祭りばやしの音色が聞こえる中、同市の青森産業会館では19日、今年初陣を迎える「プロクレアねぶた実行プロジェクト」(石川啓太郎責任者)のはやし方が、はやしの練習に汗を流していた。

 プロクレアホールディングス(HD・青森市)は3月、青森ねぶた祭実行委員会によって本年度の祭りの参加を承認された。ねぶた師・竹浪比呂央さんの弟子の野村昂史さんが、大型ねぶた制作に初挑戦する。

 練習には、同HD傘下の青森銀行とみちのく銀行などの職員やその家族ら約100人が集まった。未経験者が8割以上を占める状況から発足した「プロクレアねぶた囃子(はやし)方」だが、昨年10月に1回目の練習を始めてから今回で62回目。息の合ったかけ声とともに、1時間以上にわたり演奏を続けた。

 2025年に合併を控える両行。囃子方の渡辺巧副会長(青森銀行営業統括部長)は「祭りを通じて思いを一つに本番を迎えられるのを楽しみにしている」、貝塚敏副会長(みちのく銀行営業企画部長)は「職員同士の融和が大切。手を取り合って頑張っていきたい」と意気込みを語った。

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