大編成の音色、聴衆を魅了 山形で山響・仙台フィル合同演奏会

パスカル・ベロさんが指揮し、山形交響楽団と仙台フィルハーモニー管弦楽団が共演した合同演奏会=山形市・やまぎん県民ホール

 山形交響楽団と仙台フィルハーモニー管弦楽団の合同演奏会が23日、山形市のやまぎん県民ホールで開かれた。仙台フィル桂冠指揮者のパスカル・ベロさんがタクトを振り、大編成のフランス・プログラムで来場者を魅了した。

 合同演奏会は東日本大震災を機に開かれ、2020年度からは「東北UNITED~東北は音楽でつながっている」シリーズとして展開している。ベロさんは今年創立50周年を迎えた仙台フィルで、06~17年度に常任指揮者を務めた。

 前半はフルートソロが印象的なドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」とラベルの「ダフニスとクロエ」第2組曲を披露し、色彩に富んだ艶やかな音色で引きつけた。後半はラベルの3曲。徐々に音を重ねながら主題が繰り返される「ボレロ」では、エネルギーを爆発させるようにクライマックスを迎えると、会場は大喝采に包まれた。

© 株式会社山形新聞社