長崎県本土タクシー 80円値上げ 九州運輸局 9月から初乗り改定

 九州運輸局は26日、長崎県内本土地域のタクシーの新運賃を公示した。9月1日から初乗りの上限運賃を80円値上げする。運賃改定は2020年2月以来。離島地域でも値上げに向けた査定が続いている。
 現在の県本土の初乗り上限運賃は590円(距離1キロ)で、226メートルにつき70円を加算。新運賃は初乗り670円(同)で、259メートルにつき90円を加算する。
 同局によると、今年3月13日までに県本土のタクシー事業者45者が燃料費高騰や人員不足などを理由に運賃の引き上げを要請した。このうち15社を同局が査定した結果、現状のままでは本年度は計約5億3600万円の赤字が見込まれ、約13%の増収が必要と推計。これに合わせて運賃の引き上げ幅を設定した。
 離島地域は5月に運賃改定が決定。事業者への調査や引き上げ幅の審査などを経て、新運賃を公表する。

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