滋賀・草津のビッグモーターでも街路樹枯れる 県が調査へ、被害届も検討

店舗前の街路樹が枯れ、伐採された「ビッグモーター草津店」(27日午前、草津市木川町)

 滋賀県草津市にある中古車販売店大手ビッグモーターの店舗周辺で複数の街路樹が不自然に枯れていたことが27日、滋賀県南部土木事務所への取材で分かった。全国の複数の店舗で同様に枯れた街路樹が確認されており、同事務所は近く、店舗責任者らに聞き取り調査を始めるという。

 この店舗は「ビッグモーター草津店」(草津市木川町)で、大津湖南幹線(県道草津守山線)沿いに立地している。周辺の県道沿いにはほぼ等間隔で街路樹が植わっていたが、同店の展示場前になると低い植栽は残されているものの樹木は無かった。隣接する同業他社の店舗前には茂っている。

 県道を管理する同事務所によると、店舗前の街路樹6本が枯れていることを先月までに確認。倒木の危険性があることなどから委託業者が6月17日に伐採した。同店への聞き取りを通じ、週明けにも土壌調査や被害届提出など今後の対応を検討するという。

 同社店舗前での街路樹の枯死や伐採は、埼玉県や群馬県、名古屋市などでも確認されている。保険金の不正請求問題を巡る25日の同社の記者会見では、店舗前に生えた樹木や雑草に対して除草剤を使用した可能性を経営幹部が認めた。

 ビッグモーター草津店の担当者は京都新聞社の取材に対し「自分たちは分からない。本社に聞いてほしい」と話した。

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