猛暑を乗り切ろう 土用の丑の日 県内飲食店にぎわう

じっくりと焼き上げられるウナギ=30日午前11時35分、宇都宮市中央本町

 猛暑を乗り切る英気を養おうと、「土用の丑(うし)の日」の30日、県内各地で多くの人がウナギ料理を求め、飲食店などがにぎわいを見せた。

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 宇都宮市中央本町の「うなぎ割烹(かっぽう)中村」では、午前11時の開店前から店の前に列ができた。開店直後に約40席が満席となり、従業員が休みなく接客などに当たった。

 同店の中村明宏(なかむらあきひろ)社長(56)によると、今年のウナギは漁獲量も多く質もいいという。この日は通常の4~5倍となる約300食を用意。長年継ぎ足して使う秘伝のたれを使用し、黙々とかば焼きづくりに専念した。

 店内にはふっくらと焼き上がったウナギの香ばしい匂いが広がり、客が外の暑さを忘れて食事を楽しんだ。妻と息子夫婦と訪れた上三川町上蒲生、無職高橋靖麿(たかはしやすまろ)さん(80)は「とてもおいしかった。暑い夏はやっぱりウナギですね」と満足そうだった。

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