4年ぶりの通常開催となる「ふるさと宮まつり」をもっと楽むためのウェブオリジナル連載。第3回は、「祭りの髪形アレンジ」をテーマにお届けします。アレンジする時に知っておきたいことや、今年の髪のトレンドまで、気になる「髪」の情報を宇都宮市鶴田にある美容室「アトリエデココ」に行って聞きました。
新型コロナウイルス禍で軒並み中止となっていた祭りが、各地で復活した今年。チーフスタイリストの廣木絵莉菜(ひろきえりな)さん(27)によると、祭り用の髪形セットなどの予約も例年より増えてきているらしい。今回は、廣木さんにロングヘアとショートヘアのアレンジをしてもらいながら、それぞれの長さでのアレンジポイントを聞いた。
◆ロングヘア
~アップアレンジ前のポイント~
(1)クセ毛などをヘアアイロンなどを使ってまっすぐにする。
(2)細めのヘアアイロンで全体を巻く。
(3)髪全体にワックスをつける。(崩れやすいので襟足やうなじは念入りに)
(4)前に出したい後れ毛などはあらかじめ、ピンで留めて確保しておく。
~アップアレンジ中のポイント~
(1)ピンを刺すときは、根元の毛まで巻き込む。
(2)耳の上部が少し隠れるようにセットするとイマドキの髪形に。
(3)頭が“ひし形”のシルエットになるように、前トップの毛を引き出してボリュームを出す。
(4)襟足はスプレーでしかりと固める。
(5)顔周りは外巻きにゆるく巻く。
◆ショートヘア
(1)つやが出るスプレーをしっかりかける。
(2)後ろに髪を流し、分け目を左右どちらかにジグザグに分けてトップにボリュームを持たせる(真ん中分けはNG)
(3)髪全体を何層かに分けてヘアアイロンでまっすぐにのばす。襟足のクセもしっかりとのばす。
(4)太めのヘアアイロンなどを使い、まとめて外ハネにする。襟足の内側の毛は強めに外巻き、耳周りはS字に巻く。
(5)前髪はまっすぐ、薄めが流行。クセのある人は外側と内側を分けてヘアアイロンする。
(6)しっとりめのワックスを襟足まで前髪を除いた全体につける。その後、手に残ったワックスを前髪につける。
(7)目の粗いクシで最後にとかす。
◆髪飾り
ドライフラワーを使った飾りが人気。浴衣にある色で、メインとは違う色の飾りを取り入れるとおしゃれ。明るい色の方が顔色が明るく見える。廣木さんは「大きな飾りを一つ付けるより、小さめの飾りを二つほど組み合わせるのがおすすめ」としている。
◆今年の「髪」のトレンド◆
・ワイドバング…目尻より外側で切りそろえた幅の広い前髪
・ワンホンヘア…トップから顔周りにかけてのくひわれと外向きのキレイな毛流れがあるスタイル。「ワンホン」は中国のインフルエンサーを指す。
・顔回りレイヤー…顔回りに段差をつけてカットするヘア
・切りっぱなしボブ…ボブの毛先を均一になるようにカットしラフに外ハネしたスタイル
・ガーリースタイル…女性らしくかわいらしいスタイル
・レトロヘア…大正期をほうふつとさせる個性的なヘアスタイル。ゆるやかなパーマ「フィンガーウェーブ」をつかったアレンジやナチュラルで細かい無造作パーマ「フィッピーパーマ」など。
・インナーカラー…髪の内側と表面を異なる色味とトーンで染めること。インナーもベージュ系が人気でベージュは肌に馴染みやすく顔を明るくみせてくれる。
・カラー…夏はベージュ系カラーが人気。ベージュにピンクやアッシュを混ぜて透明感のあるカラーも。シアー感や淡い色の多い夏服との相性も良い。