初期伊万里、ゲットだぜ! 有田町の小学生が川で陶片探し

川底にある古い陶片を探す小学生=有田町岩谷川内の白川川

 川底にある古い陶片を見つける体験学習会が3日、有田町岩谷川内の白川川で開かれた。町内の小学生12人が江戸時代の貴重な陶片探しに夢中になりながら、有田焼の歴史を学んだ。

 町歴史民俗資料館による夏休みの恒例企画。児童たちは同館で陶片の歴史や種類を学び、現地に向かった。有田焼の登り窯は歴史が始まった400年前から100年前まで川沿いにあり、失敗作を川に捨てていたので、下流に向かって陶片が落ちているという。

 古いものほど高得点をもらえるゲーム形式で行われた。川から拾った陶片を学芸員に鑑定してもらい、1人7個の合計得点を競った。足元に陶片はたくさんあっても古いものを見つけるのは難しく、児童たちは吟味して選んでいた。

 17世紀の初期伊万里の陶片を見つけた曲川小4年の山下琉生るい君は「模様が古そうだったので手に取ったら当たった。高得点をゲットしてうれしい」と喜んでいた。集めた陶片は文化財として同館が保管する。(青木宏文)

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