広島サミットの県産食材 東京でPR 首脳の配偶者たちが舌鼓

5月のG7広島サミットでは県内産の野菜などを使った料理が振る舞われ、広島の食材を全国に知ってもらう機会になりました。そのサミットで首脳の配偶者たちに提供された府中市の食材が、東京でPRされました。

「いらっしゃいませ。G7広島サミットで使われたおコメとアスパラはいかがですか」

府中商工会議所が東京で運営するアンテナショップです。店頭に並んだのが、府中市上下町のコメとアスパラガス。

ともに5月のサミットでアスパラガスは前菜に、コメは魚料理に取り入れて振る舞われ、首脳の配偶者たちが舌鼓を打ちました。

アンテナショップでは、2つの食材を使った期間限定メニューも登場。広島市の日本料理店店主の 北岡三千男 さんと生産者で開発した「アスパラガスのかき揚げを載せた丼」です。

この日は、北岡さん自ら厨房に入り、腕を振るいました。メニューの名前は、「NEKI丼」。NEKI(ねき)とは「近く」という意味の方言です。

食べた人
「アスパラの味がして、おいしいです」

コメは、標高480メートルの寒暖差のある地で栽培されたコシヒカリです。アスパラガスは、2年前に新しく農業を始めた 林新二 さんが育てました。

関係者らはG7サミットを弾みにしようと張り切っていました。

上下町の米「四八米」を販売 木村耕三 さん
「1つの名刺代わりになりますから。どんどん食べてもらいたいと思います」

アスパラガスを栽培 林新二 さん
「(売れて)よかったです。うれしかったです」

生産者らは東京の消費者に直接販売する機会を得て、意気込みを新たにしたようでした。

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