故・村山聖九段をしのんで 出身地で「将棋怪童戦」

29歳の若さで病死した故・村山聖九段を偲び、若手育成を目指す将棋大会が出身地の広島県府中町で開かれました。

「将棋怪童戦」は、村山九段の愛称「怪童」にちなんだ名称で、毎年8月に全国から18歳以下のアマチュア棋士が参加して行われています。

ことしは125人が参加しました。未就学児から高校生まで年齢別の4クラスで予選を行い、各クラスの優勝者4人によるトーナメント戦を制した人に怪童の称号が贈られます。

会場では、大会顧問で、村山九段の師匠・森信雄七段や広島出身のプロ棋士による指導対局、決勝戦の大盤解説などが行われました。

村山九段の両親も、子どもたちの熱い戦いをじっと見守っていました。

村山九段の母 トミ子さん
「いつまでもこうして大会を続けていただいて感謝しかない。子どもたちが一所懸命やっている姿を見るだけでも、思い出しますよ。必死になってね。パシャー、パシャーとね」

福岡から参加した高校1年生・永徳大吉さんが優勝し、第22期将棋怪童の称号を勝ち取りました。

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