甲子園にも負けない熱戦が繰り広げられました。広島県内の工業高校に通う生徒たちが制作した、ロボットの競技大会が22日、広島市で開かれました。
末川徹 記者
「こちらの体育館では、ロボットの競技大会が始まります。非常に蒸し暑い室内ですが、生徒たちにとっては真剣勝負の場です」
選手宣誓
「日ごろの練習の成果を発揮し、仲間と最後まであきらめず、競技をすることを誓います」
2023年で31回目を迎えたロボット競技大会には、広島県内の9校・19チームが出場しました。ものづくりの成果を発揮しようと、生徒たちが作り上げたロボットは、バリエーション豊かです。
出場チームの男子生徒
「空気入れに空気をため、リモコンで操作すると、(アームが)閉じたり開いたりする。家庭用のカメラ三脚なども使っていて、身近にあるものを使うことが楽しい」
競技のルールは、ロボットをリモコンで動かして、3分の制限時間内にボールなどを決められた場所に運ぶというものです。あらかじめ動きをプログラミングしたロボットも使いながら、どこまで得点を稼げるかに注目が集まりました。
出場チームの男子生徒
「作りたいと思ったものが、カタチにできる。動かせるのも楽しい」
一方、機械のトラブルで動かなくなってしまうハプニングもありました。競技が終了するごとに、掃除機や雑きんなどを使って、こまめな清掃も欠かせません。
こちらの女子チームは、およそ1か月、急ピッチでロボットを制作しました。時折り笑顔を見せながら声をかけあい、ゴールを目指しました。
女子生徒
「ロボットを動かしたのが初めて。難しかった」
将来、生徒にどんな仕事につきたいのか聞きました。
出場チームの男子
「社長! 社長を目指します。人助けをできるようなロボットを作りたい。システム系の会社の社長になって、人の生活が豊かになるようにしたい」
大会の上位4チームは、10月に福井県で開かれる全国大会に進みます。