スキージャンプの本県強化選手を指導 名門・雪印メグミルクと練習

高校生らにアドバイスする雪印メグミルクの坂野幸夫監督(右)=上山市・ZAOたいらぐら

 ノルディックスキージャンプで、本県の強化選手と企業チーム・雪印メグミルクによる合同練習が22、23日、上山市の「ZAOたいらぐら」と山形市のアリオンテック蔵王シャンツェで行われた。高校生らが国内一線級ジャンパーの飛型やアプローチを間近で学び、夏場のトレーニングのポイントなどについても理解を深めた。

 雪印メグミルクの坂野幸夫監督(47)は米沢市出身。古里の競技力の底上げに協力したいとの思いもあり、チームの地域貢献活動の一環として来年2月に本県で開かれる「やまがた雪未来国スポ」に向けた県スキー連盟の強化合宿に合わせて実現した。

 それぞれ6選手が参加し、23日は午前に「ZAOたいらぐら」で体幹トレーニングなどで汗を流し、バレーボールで交流した。午後はアリオンテック蔵王シャンツェでジャンプの感覚を確かめた。

 山形商高2年の安達夕真選手(16)は「足首など、これまで意識していなかった部分での力の入れ方を教わり、ジャンプの質も上がった」と実感を込め「しっかりと自分のものにしてシーズンに臨みたい」と意気込んだ。坂野監督は「山形のレベルが上がってほしいからこそ、学んだことが成長につながってくれればうれしい」と期待した。

© 株式会社山形新聞社