リンドウ学習深める教科書 八幡平、児童の「花育」に活用

教科書を活用して花育に取り組む田山小の5、6年生

 国内一の生産量と販売額を誇る「安代りんどう」の生産者で組織する新岩手農協八幡平花卉(かき)生産部会(斉藤正樹部会長)は、地元の小学生が取り組むリンドウ学習「花育」に活用する教科書を作成した。発展の歴史や栽培から出荷までの流れなどを分かりやすく紹介。地元の産業を誇りに感じてもらい、技術や思いを次世代につないでいく。

 八幡平市瀬ノ沢の圃場で23日、本年度3回目の花育を実施した。斉藤部会長(46)が教科書を見せながら安代小6年生と田山小5、6年生計20人に説明。子どもたちは、彼岸に向けた品種「安代の秋」の収穫や選別、機械を使い10本ずつ束にする方法など出荷に向けた作業を体験した。

 教科書はA4判カラーの50ページ。栽培から収穫、出荷の流れに沿って品種などの基礎知識から年間の栽培スケジュール、施設の紹介、品種改良の仕組みなどを写真や図をふんだんに使い紹介している。安代りんどうの歴史を伝える漫画も子どもたちに好評だ。

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