バスに期日前投票所 宮古市選管、投票率向上へ初導入

移動期日前投票所で投票までの流れを確認する職員

 宮古市選挙管理委員会(宇野智謙委員長)は9月3日投開票の知事・県議選で、投票箱をバスに積んで巡回する「移動期日前投票所」を初めて導入する。投票所への無料送迎バスを利用する市民が減少傾向にあるため、30日からの3日間で高校を含む16カ所に出向いて開設。移動手段がない有権者や若者の投票率アップを図る。

 24日は市役所駐車場でリハーサルを行い、借り上げたバス車内に受付や記載台、投票箱を設置。選挙人役の職員が、バス前方から乗り込んで投票を終えるまでの一連の流れを念入りに確認した。

 30日に新里-川井の4カ所、31日は崎山-田老、9月1日には津軽石-松山の各6カ所で設置。バスはそれぞれ45分間滞在し、入場券があれば誰でも投票できる。過去の投票率が低調だった地域を組み込み、1日昼は宮古商工高商業校舎を訪れる。

 従来の送迎バスも一部ルートを変更して継続する。

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