「キスは決して合意の上ではない」唇にキスをされたスペイン女子代表FWエルモソがルビアレス会長の発言を非難「完全な虚偽」

[写真:Getty Images]

スペイン女子代表FWジェニファー・エルモソが、スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長の発言を痛烈に批判した。

エルモソはスペイン代表の10番としてオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)に出場。チームの初優勝に貢献した。

しかし、その決勝後のセレモニー中にルビアレス氏から突然唇にキスをされる事態に。その映像や様子が拡散されると、世界中から痛烈な批判を受ける事態となっていた。

エルモソは試合後に「好ましくない」と、望んでいないキスであったと心境を綴り、ルビアレス会長は多くの批判を受け謝罪のメッセージビデオを公開。しかし、その中でも自分の行為は間違っていないという主張をしたことで、さらに批判を受けることとなっていた。

そんな中、24日には国際サッカー連盟(FIFA)はルビアレス会長に対して懲戒手続きをスタートさせたことを発表。25日に行われるRFEFの臨時総会でルビアレス会長は辞任を表明するという報道が出ていたが、その総会では驚きの主張が。キスは合意の上であり、自分は社会に抹殺されると主張。「辞任するつもりはない」と宣言し、驚きを与えた。

自身の行為の正当性を改めて主張したルビアレス氏。しかし、エルモソとマネジメントを担当する「TMJ」がインスタグラムで声明を発表。全ての発言が虚偽だとし、合意など存在しないと批判した。

「私のスポーツキャリアで最も望んでいた成功の1つを達成し、数日間熟考した結果、この夢を実現してくれたチームメイト、ファン、フォロワー、メディア、そして皆さんには心から感謝したいと思う。皆さんの働きと無条件のサポートは、W杯での成功の基礎となっている」

「今日起きたことを参考に。私としては、進行中の複数の法的手続きに干渉したくないのは事実だが、不幸な事件について説明したルイス・ルビアレス氏の言葉は完全な虚偽であり、ルビアレス氏が主張する操作的文化の一部であると非難せざるを得ない」

「私はルイス・ルビアレス氏が言及した会話は決して行われたことはなく、何よりも、彼のキスは決して合意の上でのものではなかったと明確にしたい」

「こうした状況は、祝賀会の文脈から見ても私にショックを与えたが、時間が経ち、最初の感情をもう少し深く掘り下げたあと、この事実を非難する必要があると感じた」

「仕事、スポーツ、または社会的な活動は、この種の同意のない行動の被害者でなければならない。私は自分が弱い立場にあり、攻撃性、衝動的で性差別的で、場違いな行動、そしていかなる同意も得られなかった犠牲者であると感じた」

© 株式会社シーソーゲーム