集まった人たちからは拍手も そごう新館が閉館 29年の歴史に幕

広島市の「そごう新館」が、31日の営業を終えて、閉館しました。

午後7時半の営業終了を見守った人たちからは、拍手も送られていました。

小林康秀 キャスター
「そごう新館、最終日午前10時になりました。扉が開いて、続々と買い物客が中へと進んでいきます」

お客さん
「できたときは華やかで魅力的だった。なくなるのはさびしい」
「若い頃、主人とデートしていた。20何年前。イルミネーションがきれいだった」
「コロナで出てくることはなかったが、コロナが落ち着けば行けると思っていたのに。なくなるのはさみしい」

そごう広島店 広報担当 山岡奈緒 さん
「ダブルエスカレーターを初めて見たのが、このそごう広島店の新館だったので、これが見れなくなるのはさみしい」

そごう広島店の新館がオープンしたのは、広島店の開店20年にあたる1994年4月。NTTクレド基町ビルの地下1階から地上9階まででアクセサリーや高級ブランド・ファッションブランドなどの売り場が並んでいます。

広島で初となる「ロフト」が出店するなど、若い世代を意識した店舗展開に取り組みました。

過去10年のそごう広島店の売り上げです。2020年には新型コロナの感染拡大で緊急事態宣言が出され、一部の売り場を除き臨時休業に追い込まれるなど売り上げも低迷しました。

そごう広島店は、新館の閉館に合わせ、2025年春の完成に向けて先月から本館のリニューアルを進めています。

広島店の 吉田幸永 店長は、「本館1館体制に生まれ変わる。『豊かな広島の暮らしを体験できる百貨店』をコンセプトに、20年ぶりとなる全館リニューアルを段階的に進めていきます」とコメントしています。

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