イセグループ10社合併 「たまご&ファーマーズ」に

 経営再建を進めている高岡発祥の鶏卵大手、イセ食品(東京)のグループ企業10社は1日合併し、新商号を「たまご&ファーマーズ」(本店・茨城県石岡市)とする。中核のイセ食品は来年2月に「たまご&カンパニー」に商号を変える予定だ。

 イセ食品は、伊勢彦信氏(94)=高岡市=が創業した。合併する10社はイセファーム(茨城)や伊勢農場(三重)などで、富士たまご(静岡)が存続会社となり、「たまご&ファーマーズ」に商号を変える。本店は静岡県富士宮市から茨城県石岡市に移す。

 イセ食品はグループ企業の再編について「組織体制の集約化、効率化に伴うガバナンスの強化やグループ間の連携強化が期待される」としている。

 同社は8月1日にグループの再編方針を発表し、法令に基づく手続きの完了や東京地裁の許可を得ることを条件としていた。同社の担当者は31日、予定通り9月1日に商号を変更するとした。同社は「更生計画を着実に力強く推進し、引き続き、高品質の鶏卵を安定的に供給することが可能となる」としている。

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