「いろんな人に知らせることができたら規模が大きくなっていい」高校生が考えるSDGs

静岡市の清水桜が丘高校では、生徒たちが地域でSDGsを広めようと活動しています。やらなきゃいけないことはわかっているのに、何をしないといけないのか、わからない。そんな意識を変えていくための取り組みです。

【動画】「いろんな人に知らせることができたら規模が大きくなっていい」高校生が考えるSDGs

<高校生たち>
「清水桜が丘高校です!フードドライブと古着回収へのご協力よろしくお願いします!」

週末、清水桜が丘高校の生徒が企画したのは、SDGsをテーマにした「リボーン バトン プロジェクト」です。

プロジェクトは、2022年から生徒会や有志によって始まり、着なくなった服や余っている食品を集め、NPOなどに寄付する活動を続けていて、今回で3回目です。

<商店街の女性>
「とてもいいこと、すごく頑張って、信念もってやっているのでぜひ続けていってほしい」

<清水桜が丘高校2年 滝戸菜波さん>
「SDGsはいま、世界で課題となっていることだと思うが、それを清水桜が丘高校が地域に発信することで、地域の活性化にもつながることだと思った」

<清水桜が丘高校2年 滝戸菜波さん>
「いまからリボーンバトンの反省会を始めます。お願いします」

中心となって活動する次期生徒会長の滝戸菜波さんです。「リボーンバトンプロジェクト」では、SDGsの目標である「住み続けられるまちづくり」などをテーマに活動しています。

静岡市などで浸水や断水など大きな被害が出た台風15号の後には募金活動を行い、全額、市に寄付しました。

今回の商店街のイベントでは、地域の子どもたちにも楽しみながらSDGsについて知ってもらおうと、学校で集めたペットボトルのキャップを使ったネックレスづくりを企画しました。

<参加した女の子>
「楽しかった。これとこれとこれ、かわいい」

さらに、プロジェクトでは、学校全体でSDGsについて意識を高めようと全校生徒を対象にアンケートを行いました。結果、7割以上が「SDGsについて知っているが意識して生活していない」という結果でした。

今回の商店街のイベントでは、生徒会だけではなく、書道部や吹奏楽部なども参加していましたが、まだまだSDGsを意識する生徒が少ないという課題があります。

<女子生徒>
「この『リボン バトン プロジェクト』は生徒会だけではなく、ボランティア人たちもいてやっている、いまの状況では少ない。学校全体に広めていきたい」

<男子生徒>
「もっといろんな人に知らせることができたら、規模が大きくなっていいと思う」

<清水桜が丘高校 滝戸菜波さん>
「この活動は学年や生徒会関係なく、もっと多くの人に参加してほしいので、『リボン バトン プロジェクト』に参加したいと思ってもらえる企画を生徒会としては考えて、全校生徒や地域の人に広めていけたらいいなと思っています」

メンバーたちは、生徒たちにさらにSDGsを意識してもらうため、校内でも古着や余った食品の回収を呼びかけることを決めました。

<清水桜が丘高校 滝戸菜波さん>
「登校して来た人達に挨拶をしながら、『古着回収をしています』と呼びかけをしていくつもりです」

<清水桜が丘高校 プロジェクト担当 久保愛弥教諭>
「これから彼らが生きていく社会のことを、どういう社会にしたいのかというのを考える意味でも、SDGsの各項目について考えるのは1つのきっかけになるのでは」

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