日本の魅力は、市場にあり－。神戸市兵庫区東山町2の市場「マルシン市場」が、神戸に長期滞在する外国人向けのパンフレットを作成した。店舗や市場めぐりのこつに加え、周辺の名所や観光地の魅力を紹介。「日本の食文化や地元の身近な暮らしぶりを知ってもらう機会にしてほしい」とPRしている。（久保田麻依子）
マルシン市場は1947（昭和22）年に創業した。同市兵庫区役所の北西部にあり、市民の台所として、現在は長さ約200メートルの通路に20店舗余りが並ぶ。生鮮食品やラーメン、神戸牛カレー店のほか、レンタルスペースやベビールームを構える。
「神戸ローカル体験MAP」と銘打ったパンフレットは今春、販売促進委員会のメンバーが中心になり、バックパッカーやインバウンド（訪日客）の集客につなげようと企画した。
B3判のカラーで、英語と日本語で表記した。「市場の愉（たの）しみ方7カ条」として「店の人との会話を楽しもう」「意外なものを見つけてみよう」などとアドバイスしている。
神戸高速・新開地駅を発着点にマルシン市場周辺の散策スポットを地図付きで紹介。神戸新開地・喜楽館▽湊山小跡地の複合施設「ネイチャースタジオ」▽湊山温泉－など8カ所を案内している。
同市場の販促委員長で、「中村漬物」4代目の中村雅義さん（40）は「外国の人に、観光地ほど着飾らない『日常感』のあるマルシン市場の良さを体感してもらいたい」と呼びかけている。
7千部を印刷し、市場内の店舗や施設などに置いている。水曜定休。
丸神商業協同組合TEL078.521.6817
