日本海のベニズワイガニ漁が解禁され、関西で唯一水揚げされる兵庫県香美町の香住漁港西港で5日朝、初競りがあった。漁期は来年5月末まで。
同町では「香住ガニ」としてブランド化。11月解禁のズワイガニより深い水深帯に生息し、餌入りのかごを沈める「カニカゴ漁」で水揚げする。松葉ガニ(ズワイガニ雄)より安価で、同町のふるさと納税返礼品では1番人気だ。
1日の漁解禁に合わせ、大型船1隻と小型船8隻が香住沖60~150キロで、水深1~1.5キロにかごを投入。24トンを水揚げし、1654万円を売り上げた。1キロ当たりの単価は、全国旅行支援による需要増で強含んだ前年に比べて下がったが、例年よりは高めで、1匹の最高額はご祝儀相場の50万円だった。
県ベニガニ協会の福本好孝会長(61)は「甘みがあってジューシーなカニ。ぜひ香住まで食べに来て」と話した。16日、同港でボイルや焼きガニなどを販売する「香住ガニまつり」がある。詳細は町公式サイトで。香美町香住観光協会TEL0796.36.1234 (長谷部崇)