姫路バイパスSAで長時間の迷惑駐車横行、3割が一般道から 注意喚起も「効果なし」13日夜から乗り入れ禁止に 兵庫

一般道からの進入禁止を告知する看板=5日午前、姫路市広畑区西蒲田、姫路サービスエリア

 長時間の迷惑駐車が横行している兵庫県姫路市の姫路バイパス姫路サービスエリア(SA、同市広畑区西蒲田)で、13日午後10時から混雑緩和のため、一般道からの乗り入れができなくなる。管理する国土交通省姫路河川国道事務所が注意を呼びかけてきたが改善せず、SAへの車の進入をバイパス利用者に限定する。

 同事務所によると、混雑の原因となっていたのは、姫路SAに別々の車で集合した後、目的地までの高速料金やガソリン代、駐車場代を節約するために1台の車で仕事やレジャーに向かう「相乗り行為」。一般道から乗り入れができるバイパスの便利な待ち合わせ場所として使われていた。

 姫路SAの乗用車の駐車スペースは105台分。2022年12月に行った調査では、4時間以上の長時間駐車は6割近い計61台に上り、一般道からの利用はうち20台だった。平均駐車時間も10時間を超え、相乗り行為による駐車は40台が確認された。

 姫路バイパスの通行料が無料化された00年以降、混雑が常態化。同事務所は、ドライバーに注意を呼びかけたり、看板を置いたりしてきたが、目立った効果はなかったという。

 25年度には、姫路市青山と同市広畑区の臨海部を結ぶ県道が開通する予定で、姫路バイパスにも接続される。姫路SAはさらなる利用者の増加が見込まれ、同事務所の大枝千晋副所長は「長時間駐車の約3割は一般道からの乗り入れだった。禁止で混雑緩和に一定の効果は望めるはず」としている。(森下陽介)

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