「探偵アニメを参考に『時限発火装置』で住宅に放火」初公判で男(48)が起訴内容認める 広島地裁

4年前、広島市で「時限発火装置」を使って住宅に放火し、保険金をだましとろうとした男の初公判がありました。

起訴状によりますと、広島市安佐北区の筒井誠(つつい・まこと)被告(48)は、弟の俊(しゅん)被告(38)と共謀し、2019年12月、広島市東区にある親族所有の住宅に放火し、隣りの住宅とあわせて2棟を全焼させ、翌年、この火事で保険金3600万円あまりをだまし取ろうとしたとされています。

6日の初公判で筒井被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

事件では、電気スタンドにタイマーをかけ、電球にマッチやティッシュペーパーを輪ゴムで固定した「時限発火装置」が使われたとみられています。検察側は冒頭陳述で「筒井被告は探偵アニメを参考に、この装置を作成した。一度、失敗したため灯油のまく量を増やすなどした」と指摘しました。

一方、弁護側は、▽筒井被告は当時、経済的に困窮するなどして精神的に追い詰められていた、▽自分からではなく、弟の俊被告に求められて放火したとして、情状酌量を求めました。

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