【インド】ニデック、南部で産業用モーター工場着工[電機]

インド南部カルナタカ州の新工場の完成予想図(ニデック提供)

ニデック(旧日本電産)は6日、インド南部カルナタカ州フブリ・ダールワールで、産業用モーターの新工場建設に着手したと発表した。投資額は45億ルピー(約80億円)で、2025年4月の完成を目指す。

ニデックによると、新工場は再生可能エネルギー設備やデータセンター、産業インフラ、電気自動車(EV)向けの各モーターを製造。そのほか、オルタネーター(発電機)や駆動装置、バッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)も造る。

ニデックグループは、インドで3工場をすでに稼働しているが、今回は四つ目かつ同国最大の生産能力を持つ工場になる予定。敷地面積は12万1,400平方メートルで、最先端の自動化設備を備えた平屋建て施設を六つ整える。

新工場の従業員は25年9月時点で800人を想定。28年までにカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)実現を目指す。

ニデックの広報担当者はNNAの取材に対し、「インドは今後も成長が見込まれる有力市場。顧客のそばで開発・生産・販売活動を行う『メイド・イン・マーケット戦略』の一環で新工場の建設を決めた」と話した。

子会社ニデック・インダストリアル・オートメーション・インディアは5日、フブリ・ダールワールで工場の起工式を開いた。

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