金沢マラソン・オンライン快走 2681人がエントリー すでに2部門7人「完走」

オンライン大会が始まり、スタートを切るランナー=8日午前6時半、金沢市大桑町の犀川緑地大桑ぐるぐる広場

 第9回金沢マラソンのオンライン大会は8日、始まった。4部門に石川県内外の2681人がエントリーし、10月9日までの1カ月間で完走を目指す。約50日後に迫る本大会に向け、徹底的に走り込んで脚力を磨く期間と位置付けるランナーも多く、参加者は仲間と士気を高め合いながら汗を流した。大会組織委員会によると、正午までにフル(42.195キロ)で1人、ファミリーラン(10キロ)で3組6人が完走した。

 金沢市大桑町の犀川緑地大桑ぐるぐる広場には8日午前6時ごろ、県内のマラソン愛好者でつくる「チーム金港堂」の10人が集まった。メンバーは準備体操で体を入念にほぐした後、1周400メートルのコースを走った。

 200キロの部にエントリーした会社員舘坂秀明さん(41)=金沢市鈴見台4丁目=は「けがなく無理なくを第一に、モチベーションの維持につなげたい」と意欲を示した。10月29日の本大会では5時間の設定タイムでペースランナーを務める予定で、「初めてマラソンに挑戦する人が成功体験をつかめるよう手伝いたい」と笑顔を見せた。

 同市片町1丁目でバーを経営する荒井次郎さん(52)も200キロでエントリー。本大会で昨年の自己ベスト3時間25分台を上回る目標を掲げており、「先月まで暑くてあまり走れなかった。9、10月で一つ気合を入れてスタミナをつけたい」と語った。

 オンライン大会は新型コロナの影響で本大会が中止された2020年から4年連続の開催となる。参加者はスマホアプリを活用し、時間帯やコースを自由に決めて走り、指定距離を超えれば完走となる。

 完走者には抽選で100人に来年の本大会の優先出場権、外れた人にも600人に食の特産品が贈られる。走った軌跡で地図に絵や文字を描く「GPSアート」のコンテストも行われ、金沢や石川に関わる作品を募集する。最優秀、優秀賞には金沢グルメの満喫セットが提供される。

 金沢マラソンは北國新聞社などで構成する大会組織委が主催する。

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