浅野拓磨が所属のボーフム、創設174年目に「175周年」限定ユニを発表!少し複雑な“クラブの歴史”をひも解く

日本代表FW浅野拓磨が所属するドイツ1部VfLボーフムとキットサプライヤーのMizunoは9日、チームの母体となったスポーツクラブの創設175周年を祝した特別ユニフォームを発表した。

VfL Bochum 2023-24 Mizuno 175th Anniversary

ボーフム 2023-24 Mizuno 175周年記念 ユニフォーム

恐らくサッカーの記念ユニフォームとしては最も“大きな数字”と思われる175周年記念モデル。デザインはスカイブルーを基調に、前面には大きく地図を描く。

通常のユニフォームでは背面首元にクラブのデフォルメされたロゴマークを付けるが、今回は特別に“175”と“1948”をデザインした記念ロゴをプリントし、クラブの壮大な歴史を祝う。

...が、母体となったスポーツクラブの“真の創設年”は、実は174年前の1849年だ。だがクラブ名には“1848”。これは一体どういうことなのか。

チーム名に1848と付くボーフムだが、これはサッカーチームではなく母体となったスポーツクラブの創設年。だがそのスポーツクラブが正式に設立されたのは、1849年2月18日のことだ。

“1848”はスポーツクラブ創設の計画がスタートした年を示すもので、1848年7月の地元新聞に創設を呼びかける記事が掲載されたことに端を発するようだ。そして翌年2月にスポーツクラブが誕生となる。

その後、1938年に複数のスポーツクラブが合併して現在の総合スポーツクラブ「VfLボーフム1848」が誕生。11年後の1949年にフットボール部門が独立し、サッカーファンがよく知る現在のボーフムが活動を始めている。

いくつもの数字が飛び交うため第三者的には少々ややこしい話であるが、とにかくクラブ側では創設呼びかけの新聞記事が掲載された1848年が出発点という認識のようで、2023年に175周年記念ユニフォーム製作となった。

そんな175周年記念モデルのデザインにはホームタウンの地図を描き、地域とのつながりを強調。シャツ前面のハートマークは、1911年に開場し112年の歴史を誇るホームスタジアム「ルーアシュターディオン」の位置を示している。

【関連記事】ドイツ代表ユニフォーム、時代を彩る「アイコニックな7つのデザイン」

この175周年記念ユニフォームは、9日に記念イベントの一環で行われたレジェンドマッチでデビュー。

今季のブンデスリーガでは、代表ウィーク明けの16日にホームで行われる第4節フランクフルト戦で着用予定となっている。

今では世界的にレアで懐かしい新品ユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。“あの頃”を思い出すユニの数々は見るだけでも楽しいはず!

© 株式会社ファッションニュース通信社